今日はこどもの日。
早く新コロナ騒動収まってこどもたちには思いっきり遊んで欲しいですね!
がんばりましょう!(^^)!
<スキャモンの成長曲線>
子供の発育とスポーツ指導を考える時の基礎理論として
「スキャモンの成長曲線」というものがあります。
これは20歳時を100%とした時の身体の発達の特徴を4つの「型」に分類して考えるものです。
その4つとは「一般型」、「神経型」、「リンパ型」、「生殖型」です。
簡単に説明しておくと
・「一般型」とは、身長や体重の変化の様子。
・「神経型」とは、神経の発達。スポーツの技術や器用さに関係しますね。
・「リンパ型」とは、免疫力の発達。
・「生殖型」とは、生殖器の発達。思春期ってやつですね。
というふうに子供の成長を
身長や体重、神経系、免疫力、生殖機能の4つに分類しそれぞれの特徴をみていこうという考え方です。
そしてこの理論を、例えば
「神経系統の発達は12歳ごろにほぼ完成されるからスポーツテクニックはそれまでに教えよう」
というふうに活用するわけです。
さて本題に入ります!
このスキャモンの成長曲線をベースにしてスポーツ指導に必要な基本についてお話ししていきましょう。
■プレゴールデンエイジ(5~8歳)
5~8歳頃はプレゴールデンエイジと言われ神経系が著しく発達します。
この時期は様々なスポーツ、トレーニング、動きを経験させることが大切だとされています。
要するにいろいろな遊びを経験させることです。
スポーツならばひとつに偏らず、サッカー、野球、バスケット、水泳、スキー等とにかくいろんな体験をさせてください。
■ゴールデンエイジ(9~12歳)
9~12歳頃になると、神経系の発達がほぼ完成に近づき、動作の習得に対する準備が整います。
「即座の習得」といって、何をやってもすぐにできてしまう年代なので「ゴールデンエイジ」と称され、いわゆる「技術の習得」に重点をおく年代です。
サッカーのテクニックなんかはこのころにみっちり練習させたいですね。
何度も何度も繰り返し練習の経験もこのころ必要です。
練習により技術の精度も上がり「やればできる!」ってことを実感させます。
■中学生(13~15)
中学生の頃は成長のラストスパート期といわれ身長が急速に伸びる時期です。
心臓や肺(心肺機能)等内臓系も発達するので、持久系のトレーニングや中程度の無酸素系トレーニングを取り入れていくとよいでしょう。
インターバルトレーニングで「ハア、ハア、」させるのもこの頃からですね。
消化機能も発達するので食事量も増やしていきましょう。
■高校生(16~18歳)
高校生になると身長の伸びは少なくなり、体重の増加と共に筋肉量が増加し始めます。
生殖機能も発達しホルモン分泌、特に男性ホルモンの分泌が促進され筋肉の発達を促します。
この時期は専門的なトレーニングを開始しパフォーマンスを向上させる時期だともいわれます。
ウェイトトレーニングであったり、種目別のトレーニングです。
この年代でプロ選手もいるわけですから、食事等の体調管理も自分でできるような教育が必要な時期でもあります。
「子供の成長とスポーツ指導の基本」こんなところでしょうか。
成長時期には個人差や性差があります。
女子の方が2歳程男子より早いなんてこともいわれています。
おおよその基本パターンは上記したことを把握しておくとよいと思います。
子供をスポーツ教室に通わせる場合、指導者がこのような理論をわかって教えてくれる教室選びましょう!
スポーツ教室でなくても学校の先生にも言えますね。
「スキャモンの成長曲線」覚えておいてください!
子供は色々なスポーツや遊びを体験することが本当に大切なんですよ!(^^)!